2008年01月20日

女流桜花リーグ 〜決勝初日〜

予定通り仕事が入ってしまい、終盤5回戦からとなって
しまったが、初日を観戦することが出来た。

5回戦も既にオーラス。会場に着いた頃、おそるおそる
途中経過を確認してみると亜樹pの調子がよいようだ。
前節の大接戦のプレイオフを制したことにより、本人の
モチベーションもかなりあがっているのであろう。

■南4局1本場 親:斉藤p (ドラ2)

ラス目の優木pが下記の聴牌。8巡目に立直をかける。

二二三四五345BC西西西

しかし連チャンしたい親の斉藤p、ここはダマで平和、
三色で黒沢pから5800は6100を討ち取る。

これで4人の状況は
亜樹(489)、斉藤p(274)、黒沢p(242)、優木p(183)

■南4局2本場 (ドラ1)
 
今度は黒沢pに下記の手が入る。

DEF1134556778 ここで2ツモ8切りで仮テン
DEF1123455677 ここで5ツモ2切りで
DEF1134555677

流局間際、仕掛けの入っていた優木pが斉藤pを直撃で
マイナスの道連れに。5回戦は亜樹pが余裕のトップ。

三三五六六七八 南(ポン)白(ポン) 七ロン
              斉藤p→優木p 7700(8300)

★6回戦

■東1局 親:亜樹p(ドラ七)

手役派3人に鳴き麻雀の斉藤p、ここでも斉藤pの速攻が
冴える。

六22白 A@B(チー) 發(ポン) 中(ポン)

ブラフには十分。優木pは序盤から字牌を抱えさせられる。
そんな中、白を対子にした親の亜樹pから12巡目に立直。
切る牌に選択の余地がない斉藤p、ドラで放銃。

一一一二三四五六345白白 七ロン 
              斉藤p→亜樹p 3900

■東1局1本場 (ドラ二)

黒沢p、6巡目に迷わず強気の立直!

二六七八123BCDFGH

ドラの二萬は亜樹pのメンツ手、斉藤pに対子で純カラ。
出アガリは期待していなかったであろうが、亜樹pが勢い
づく前に親を流すには十分な効果はある。しかし、追い付
いた斉藤pがここは1000・2000ツモでかわす。

二二五五五六七八DE Cツモ 

■東3局1本場 親:優木p(ドラ8)

優木p、9巡目に下記の手牌で立直するも流局1人聴牌。

二二二四四34578CDE

■東3局2本場 (ドラ3)

亜樹pの河に並べてあるのは、南4二A@一2六南
捨て牌の妙。これでは無警戒であっても仕方がない。
亜樹p、ダマで斉藤pより満貫。

七八九123789FH發發 Gロン 斉藤p→亜樹p 8000(8300)


■東4局 親:黒沢p (ドラ9)

ここでも鳴きの真骨頂をみせる斉藤p、2枚目のドラ9を
ポンして下記の手格好。

三三八八九2266H 9(ポン)

ここから更に三萬をポンして

八八2266中 三(ポン)9(ポン)
中縛りで亜樹p、優木pの手は思うように進まない。
終盤6をツモり役目を果たした中を切り最終的には聴牌。


■南2局 親:斉藤p (ドラ五)

斉藤pのお株を奪う仕掛けで黒沢pが余剰牌を出アガリ。

345白白發發 九(ポン)南(ポン)發ロン
                斉藤p→黒沢p 2600

■南3局 親:優木p (ドラ南)

斉藤p、配牌時に既に中暗刻、南1枚と優位な展開か。
速攻で仕掛ける。

335GG南南中中中 D(ポン)

しかし、ここでも黒沢pが斉藤pの余剰牌を討ち取って
5200の出アガリ。最後のオーラス親を迎える。

■南4局 親:黒沢p (ドラD)

4人の状況は
黒沢p(368)、亜樹p(409)、斉藤p(139)、優木p(284)

黒沢pは配牌がよい星の元に生まれた人という印象があると
以前、MFCのイベントで宮内pにコメントされていたが、
この日も本当によい。東対子ですぐさま暗刻、一つ鳴きを
入れて以下。

34DEFHH 東(カン) 七八九(チー)

せめて少しでも原点に近づきたい斉藤pは最終形で立直。

五六七234BCCDEFF 

ここであがったのは上記2人ではなく南場を静観していた
亜樹p、最後はダマで斉藤pより出アガリ。

二三四六七八55577DE Cロン 斉藤p→亜樹p 2600

6をツモった時点で少考。平和の手代わり待たず、黒沢p
の当たりを抑えての和了。

【 初日の結果 】
  優木p 黒沢p 亜樹p 斉藤p
@▲35.3 ▲ 2.8 ▲11.5 +49.6
A▲16.1 +15.8 + 5.7 ▲ 5.4
B▲15.7 + 7.9 +16.3 ▲ 8.5
C+10.6 + 3.4 + 1.5 ▲16.0
D▲ 4.4 ▲13.8 +22.6 ▲ 4.4
E▲ 5.6 +10.8 +22.5 ▲27.7
計▲66.5 +21.8 +57.1 ▲12.4


3年目コンビの優木p、黒沢pの前に大きく立ちはだかる
二階堂亜樹プロ。
昨年の第4節だったか天音p×清水p×黒沢p×優木pの
長丁場8対局があった日、興味深そうに観戦していた光景
を思い出す。先輩格の意地を見せプロクィーンとの二冠を
達成させるのか、新タイトルホルダーが誕生するのか?
1人離された感のある現・女流桜花の優木pも集中力は最
後まで残っていたように見えた。諦めたらそこで終わり。
はたして奇跡は起こるのか?
長かった女流桜花の全節観戦もいよいよ最終節を迎える。


posted by MATSU at 01:06| 東京 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする