連盟のともたけ雅晴プロの優勝で幕を閉じた。
お祝いムードも落ち着いてきた頃なので、今回のWRCを踏まえ自分目線で
感じたことなど書き留めておこう。
(1)セキュリティ安全対策
日本の選手達出発前日に現地のラスベガスで銃乱射事件が発生。不安要素も
ありましたが無事に開催、終了してくれ一安心。
今後は会場の治安に合わせたセキュリティ安全対策をしっかり考えて欲しい。
(2)他国・他国選手の紹介不足
日本人選手以外にどんな海外の選手がいるのか事前にもっと紹介してほしい。
日本選手が活躍しているのは個人的には嬉しい事ではありますが、この大会
を国際大会として発展させていきたいなら日本のライバル国、選手の台頭が
必要不可欠だ。今大会の決勝戦は日本人選手4人によるものでした。
でも毎回これでは会場が海外というだけで日本国内大会の延長でしかない。
オリンピックやサッカーW杯のようにもっと世界に注目される大会になるに
はただ日本の強さを見せつけるだけではダメ。強豪国・強力な海外の選手が
現れれば日本人選手ももっと「団体」ではなく「国」を背負って戦うことが
出来るのではないだろうか?
海外選手の力を底上げするには今回大会に参加された選手の皆さんが各国で
日本の麻雀を広めてくれるもよし。日本人が海外に逆移籍(?)して日本式
リーチ麻雀を打てる選手の養成教育するもよし。
連盟も海外支部を作って外国人選手を対象としたリーグ戦を行うのも面白い
かもしれません。どんな競技でも実力差がありすぎる試合には魅力がありま
せん。日本と互角に戦える強豪国・選手が現れた時こそ国際大会としてもっ
と注目される大会になるはず。
他国の選手ばかりではなく日本人間での競争も必要になってくるでしょう。
ご存知のようにオリンピックやW杯は本大会出場前に厳しい予選を勝ち抜い
たり国内での代表選考会を経て選手たちは出場しています。
まだ海外の選手層が薄いので実現は難しいでしょうが、世界選手権の前に
自国内での予選を勝ち抜いた代表者が出場するシステムになって欲しい。
これには若手プロにとってはビッグタイトルを一発勝負で獲得する機会に
もなっているので反対意見も多いとは思いますが、他のプロ競技はそんな
に甘くはないと思います。
(3)現地レポート
「グランドキャニオン行ってきました」とか「カジノ行ってきました」とか
「有名人とツーショット撮りました」とかいう報告はいらないっス(笑)。
日本時間では深夜の放送でしたのでリアルタイムに見れない人の為の考慮
があまり考えられてなかったかな。
協会の斎藤俊プロはしっかり現地でレポートを書かれていて感心しました。
(4)選手達に求めるもの
他にも細かい所をあげれば色々改善すべき所があるとは思いますが自分は
プロでも何でもないのであとは実際参加された皆さんでそれぞれに考え、
次回に活かしてもらうしかない。
自分は高校野球も好きで観戦はしますが、一番の魅力は全力PLAYして
くれる事ですね。例え技術的に未熟でもプロのリーグ戦と違って負けたら
そこで最後、厳しい予選を勝ち抜いて県を代表して試合しているからこそ
生まれるPLAYもよく見かけます。
このWRC世界リーチ麻雀選手権が地域交流の為とかで全国の麻雀ファン
に楽しんでもらえるものという位置づけのもので良いのであれば成功した
と言えるでしょう。
ただ折角「選手権」という名の大会であるのでゆくゆくは国際大会として
よりレベルの高いものになってもらいたい。
日本代表選手達が各国の強豪国・選手を迎え撃つ、あるいは挑戦する構図
で早く見てみたいものだ。
最後になりましたが優勝のともたけ雅晴プロおめでとうございます!
何度か対戦させていただいた事はありますが、日本でも麻雀教室の講師を
されて教える立場でもある、ともたけプロが優勝してくれたのはまた特別
嬉しい事ですね。

