予選に参加してきました。
昨年はA級予選に参加したのだが、今年は色々日程が合わずB級予選
1本にかける事にしました。
負けたら最後、次のチャンスはないという覚悟で挑んだので今年は
ちょっとばかり準備に時間をかけ対策を練って臨みました。
まあ準備と言ってもそれ程大袈裟なものではありません。
連盟Aルールによる実戦から遠ざかっていたので四ツ谷道場に調整に
行って反省点を洗い出し、それを踏まえて前日のフリーで最後の調整。
そしてもう一つ、これまでの経験も踏まえこれだけは守るという自分
だけの信念と絶対にやってはならない事などを12個決めて書き出し
た後、頭に叩き込む。これらの"引き出し"を時と場合により臨機応変
に使い分けなくてはならない。最後にもう1回実戦・・・といきたい
所ではあったが時間がなく脳内イメージトレーニングで最後の調整。
台風で参加者が少ないのでは?と思われたが会場には午前中で52人
の参加者が集まった。この中でA級本戦に勝ちあがれるのはたったの
3人という狭き門。今年は4位〜9位までの方には女流プロのクリア
ファイルがもらえるとの事。
運営訓練中(?)の内川幸太郎プロの挨拶、ルール説明があり50分
打ち切りの第36期王位戦東京予選が開始された。
■1回戦 西家スタート
まずメンツ的に自分の対面の方に見覚えがあり記憶の中では王位戦
予選参加の常連さんである事に気付き要警戒。
予想通り東1局からいきなり対面の親で4本場まで積まれダントツ
トップに。残る3人が1000点差範囲で団子で迎えたオーラス。

ここで意識したのは自分3着目でラスとの差、700点。
何とか聴牌はしたが浮きに回れるほどの打点ではない。万が一にも
リーチ棒出して流局したらラスにもなりかねないのでダマ聴を取り
つつ我慢していた所、ラス目からトップ目の横移動で3着。
結局、和了ったのは1000・2000の1回だけという初戦から
厳しい対局が続いた。
素点:24800

得点:▲5.2 順位点:▲3.0 小計:▲8.2
■2回戦 北家スタート

2回戦ではよく四ツ谷道場で見かけるおばさまが対面に座る。人を
見かけで判断してはいけないが、直感的にこのおばさまを警戒。
自分はこうしてまずは麻雀の打ちスジより人間観察から始まる。
他の同卓者もツモの動作や牌の扱いを見ればどの程度のレベルかは
大体見当がつくが、下家は明らかに初心者。リーチをかける前には
必ず長考、ツモの動作もおぼつかない。50分という打ち切りのある
王位戦、自分は北家スタートなのでもたもたしていたら親番が回っ
てこないと見て率先してリズムを作り上げる。
大きな放銃はなかったが、この下家が放銃マシーンとなってしまい
他の2人で素点を分け合うカタチ。時間いっぱいで回って来た自分
親番。最後はおばさまがトップ目を直撃し、逆転トップ。
自分は僅かに原点届かず3着。
素点:29800

得点:▲0.2 順位点:▲4.0 小計:▲4.2
■3回戦 南家スタート
マイミクであるヤマーニョさんが卓マスターでおり公式戦で初同卓。
セットで対戦した事のある彼の実力は知っているのでもちろん警戒。
手役派のヤマーニョさんならではメンホン等、大物手を炸裂させ上家
が東場で箱下に。自分も食らいついていくが、満貫出和了りトップ
条件のオーラス。親のヤマーニョさんが3巡目であっさり七対子を
和了り2着で終了。ヤマーニョさんは土田アカデミーの門下生でも
あるが土田システム発動早すぎです

素点:43100

得点:+13.1 順位点:+4.0 小計:+17.1
■4回戦 南家スタート
4回戦が始まる前にボーダー確認。上位では3回戦を終えて80台
のポイントが1名、70台が1名、50台が2名という様子でした。
自分はここまでの小計が+4.7。何も失うものはないし総力戦を覚悟。
南家スタートで最終回という事で意識したのは2つ。


東1局、全員が聴牌(自分は最後のツモで七対子聴牌)で重い幕開け
だったが1本場で何かが吹っ切れた気がする。
ドラ(9)筒で以下の仕掛け。
(4469)ツモ(6)(888)ポン(222)ポン(111)ポン
この手は跳満で終わらせたくないという気持ちもあったが

というのがあったので(6)筒をツモ切り。その後も(6)筒2枚
ツモるが平然と河に並べてついに(4)筒を引いてのドラ単騎待ち。
流局間際に(9)筒を引き入れ4000・8000の倍満。
(4449)ツモ(9)(888)ポン(222)ポン(111)ポン
東2局、自分親番。

3900ALL、W東対々和などこの時点で既に7万点越えの連荘。
南場はとにかく放銃だけはしないよう、仕掛けやリーチは極力避け、
スキあらばダマで和了るスタイルに変更。
この半荘だけで7〜8回は和了ったかもしれない。オーラスはダマ
でタンヤオ七対子を難なく聴牌。素点はあるに越したことはないが
ドラが西で河に1枚も見えておらず、いつでも危険時は降りられる
状態を取りつつ、素点を稼ぐ為にドラ西待ちに変えられるようにと
ダマテンを選択。あっさり出てしまったので3200の出和了りで
終了。Aルールで+60浮いたのは初めて。
ひょっとしたら上位に食い込めるかもしれないと最後まで諦めずに
やるだけの事はやり終えての結果待ち。
素点:79200

得点:+49.2 順位点:+12.0 小計:+60.2
合計:+64.9

・・・結果は次点の4位。3位との差は0.6ポイント差だったという。
(ちなみに1位通過は1回戦で同卓し、ダントツトップだった方)
あと1000点。あのリー棒が〜とかあの和了りが〜とか走馬灯の
ように頭の中を駆け巡りましたが、それは結果を知ってからのコト。
その場面場面では自分は正しい選択をしてきたハズだし、間違いは
なかったハズだが悔しくないと言えば嘘になる。
でもAルールで過去を含め一番の出来だったのでまた来期に繋げら
れたのではないかと思う。
写真は4位の賞品でもらった二階堂瑠美プロのクリアファイルと
この日、誕生日を迎えた母への誕生日ケーキ。(社割で購入)
自分の王位戦は終わりましたが、これから参加される方はがんばって下さい。